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LOST

『Refined Colors』に続くLED作品第2弾。森裕子のソロ。機動力を更に増し、クルーはたったの3名、7m×7mのオープンスペースならばどこででも上演できるようになっている。

死は最大のノイズである.
突然襲ってくる,事故,暴力,病もノイズである.
私はそこから,何の意味も見いだせない,見いださない.
意味/情報は,その受け取り手がいる事で,はじめて成り立つ.(身近な例は「文字」だろう.どれだけそこに深遠な言葉が書かれていても,ある者にとってはパターンすら見いだせない線の羅列である.)

死によって引き裂かれ残された者は,そこに何らかの意味を見いださずにはおれない.
突然の災厄に襲われた者も,その理由を求める.いまは己の身に降りかからなくとも,明日は我が身である.(災厄から逃れた者は,その理由が欲しい.)ノイズを意味に変えるために,人は祈る.しかし人は,これまで行った事も無い土地の会った事も無い人のために,心の底からその無事を願う事も出来る.それはひたすら想像力の問題である.神などとは,一片の関係も無い.

藤本隆行

初演:
‘07年10月@茅野市民会館
上演時間:
30分
演出・振付:
坂本公成
演出・照明:
藤本隆行(dumb type)
振付・出演:
森裕子
音楽:
真鍋大度
再演データ:
'08 8月@Platform1(別府)
'08 「湯田アートプロジェクト」(主催:山口情報芸術センター[YCAM])
'09 「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」京都芸術センター